お知らせ

2010.09.01 上毛新聞に記事掲載されました

父の遺志を継ぎ 今年も御巣鷹に
上毛新聞(2010.8.13)

 「父の思いと一緒に登った。」
高崎市上中居町の歯科医、小菅栄子さん(38)は、長男の優哉君(10)、長女の美優奈さん(7)と一緒に慰霊登山した。事故の犠牲者の身元確認に携わった歯科医で父の篠原瑞男さんと毎年、御巣鷹の尾根に登っていたが、瑞男さんが今年5月に病気で亡くなり、親子2代での慰霊登山となった。

 栄子さんは、父にあこがれて歯科医になった。「初めて尾根に登ったのは約20年前。現場を見て、遺族のために何か役に立ちたい」。
そんな強い思いから、身元確認システム研究を始め、エックス線写真を利用したパソコンでの身元確認システムを日本で初めて開発した。

 父に事故の話を聞き、今は子供たちに語り継いでいる。「子供たちには事故現場で何か感じ取ってもらいたい。父もそう思って私を尾根に連れてきたんだと思う」と話し、父に思いをはせていた。

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