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2012.06.14 NHK「明日へ~支えあおう」がオンデマンドで視聴できます

NHK総合:6月3日(日)に放送されました、「明日へ~支えあおう」という番組にて、
東日本大震災の身元確認を取り上げていただきました。
6月17日まで、NHKオンデマンドにて、視聴できます(有料)。

番組のHPはこちら→https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2012040090SC000/index.html
※公開終了しました

2012.06.13 TBSテレビ報道特集(2012/6/9 放送)にて、当院の小菅栄子の研究に関する内容をとりあげていただきました

TBSテレビ:2012/6/9 放送
「身元不明の遺体を特定する・・・”歯”をめぐる秘話」

先月、福井県の九頭竜湖で、冷凍庫に入った白骨化した遺体が見つかった。この事件では身元の特定に至った有力な手がかりが、成人には珍しく、歯の治療痕がないことだった。
事件や事故に巻き込まれて亡くなった時、身元の特定につながる決め手は今も”歯”だ。
御巣鷹山のJAL機墜落事故、東日本大震災などに学びながら、歯のデータベースを整えようという動きが始まっている。

番組のHPはこちら→http://www.tbs.co.jp/houtoku/onair/20120609_2_1.html#

2012.05.31 「明日へ~支えあおう」という番組がスタートします

■NHK総合:6月3日(日) あさ10:35~11:18

NHK総合にて、4月8日(日)から毎週日曜あさ10:00「明日へ~支えあおう」という番組がスタートします。
6月3日(日)にて、東日本大震災の身元確認が取り上げてもらえることになりました。
(6月3日の放送は国会関連の番組が入ることが決まったことにより、30分遅れの、10:35からになります。ご注意ください。)

放送日は事件・事故などがおこると変更の可能性があります。

番組のHPはこちら→http://www.nhk.or.jp/ashita/bangumi/

2012.04.11 当院の小菅栄子が宮城県警本部長、高崎警察署長、宮城県歯科医師会より感謝状をいただきました

当院の小菅栄子が、宮城県警本部長(23年10月27日)、高崎警察署長(24年1月20日)、宮城県歯科医師会(24年3月30日)それぞれ感謝状をいただきました。


「あなたは平成23年3月11府発生の東日本大震災に際し、情報科学の研究分野の見地から身元不明者の確認業務を積極的に推進し、歯科記録の照合による身元確認活動に多大な貢献をされました。 ここに深く感謝の意を表します。」

「あなたは平成23年3月11府発生の東日本大震災に際し、「エックス線撮影の枠組みと身元確認に使用するX線写真の自動照合」のアドバイスにより身元不明者の確認作業に多大なる貢献をされました。ここにその功績に対し深く感謝の意を表します」

警察医としての役務を評価いただいたものです。
これもひとえに、皆様の励まし、ご協力の賜と感じております。
ありがとうございました。

2012.04.10 当院の小菅栄子が朝日新聞 全国版社会面に掲載されました

親子2代で歯による身元確認にかかわる
朝日新聞 全国版社会面(2012.4.1)

群馬県高崎市で診療する傍ら、歯型からの遺体の身元確認技術を研究する。東日本大震災では、宮城県警に協力。遺体の歯型の画像をデジタル撮影し、パソコンで管理できるようにするなど、作業のIT化を手助けした。

「歯による身元確認」に出会ったのは、中学生だった1985年の日航ジャンボ機墜落事故。高崎市の歯科医だった父・故篠原瑞男さんが駆り出された。連夜、遺体と向き合った臭いとともに帰宅する姿に、「家族の元に帰すんだという使命感を感じた」。

迷わず歯科部へ。群馬県警で父の検視作業を手伝った。遺体を調べ、生前の記録と紙ベースで照らし合わせる。やり方は85年と変わらなかった。「大きな災害や事故では確認が追いつかない」。指紋のように画像をパソコンで照合しようと考え、東北大の協力を得て07年から成果を発表し始めた。

父が生きていたら飛んでいったはず―。東北大震災の現場に赴き、遺体安置所で棺を次々と開けて家族を探す人々を見た。「あんなむごいことを遺族にさせちゃいけない」。画像照合は実用化できなかったが、IT化が作業時間の大幅な短縮につながった。

新年度から、CT画像の照合の研究も始める。「25年前から進歩しないと父や犠牲者に恥ずかしい」。今の時代だからできることを、と志を新たにする。

2011.11.11 慰霊登山と身元確認支援システムについて、読売新聞 全国版社会面に掲載されました

歯 瞬時に照合
読売新聞(2011.11.1)

御巣鷹の悲願 被災地で実現

東日本大震災から7か月半。時間との闘いが続く身元不明遺体の確認作業に、群馬県高崎市の歯科医小菅栄子さん(40)らが開発した歯の検視記録と震災前の治療記録の照合システムが貢献している。小菅さんは、1985年に同県で起きた日航ジャンボ機墜落事故の際、気の遠くなるような身元確認作業を担った父の姿に打たれ、システム作りに取り組んできた。宮城県警に機械とノウハウを提供し手弁当で手伝っている。

高崎の歯科医らデータベース化

同県警の一室。小菅さんらは、遺体の歯の検視記録が届くと、パソコンに黙々とデータを打ち込む。すでにエックス線画像や治療の痕跡など、約1200人分(10月11日現在)の検視記録がデータベース化されている。行方不明者の歯の治療記録を入力すると、自動的に歯の特徴が似た遺体のデータが示される。最終的に複数の歯科医師がデータを精査して身元を特定する。

県警はこれまで、歯による照合を約1200体行い、約770人の身元を特定した。DNA鑑定による判明は約50人。歯の治療記録があれば、圧倒的に速い。
520人が犠牲になった日航ジャンボ機事故の際、小菅さんの父で歯科医の篠原端男さんは、遺体の歯の写真と歯科医院から取り寄せたエックス線写真を1枚1枚照らし合わせ、身元確認を行った。「迅速に身元確認できれば、遺体を少しでも早く遺族に返せる」。

昨年5月に64歳で亡くなった父が、そう願う姿を、小菅さんは、目の当たりにしてきた。学生時代には、事故が起きた8月12日に毎年、ともに墜落現場の「御巣鷹の尾根」を慰霊登山した。「父の苦労話を聞き、ご遺体を一刻も早く返すのに役立ちたいという思いが募った」

大学卒業後、照合システムの研究を始め、東北大の青木孝文教授(46)らと共同で2006年には原型をつくった。震災後、宮城県入りした小菅さんらが5月からシステムを稼働させると、同県警から「身元確認が格段に速くなった」と喜ばれた。

警察庁によると、10月31日現在、被害が甚大だった岩手、宮城、福島3県に身元不明遺体は852体ある。小菅さんらは震災前から。歯科記録のデータベース化を訴えてきた。日本歯科医師会は8月、データベース化を考える検討会を設置。実現に向けた協議が始まっている。

2011.11.11 慰霊登山と身元確認支援システムについて、読売新聞に掲載されました

父の遺業継ぎシステム開発
読売新聞(2011.8.13)

抜歯科医・小菅さん 「身元判明、高速に」

歯のX線写真で遺体の身元確認を素早くできるシステムを開発中の、高崎市上中居町の歯科医師小菅栄子さん(39)も12日、共同開発者の東北大教授青木孝文さん(46)らとともに、長男優哉君(11)と長女美優奈さん(8)を連れて尾根へ登った。

事故当時、警察歯科医だった小菅さんの亡父篠原瑞男さんは、犠牲者の身元確認という気の遠くなるような作業を、歯のX線写真を1枚ずつ目で確認して続けた。その父の背中が、小菅さんをシステム開発へと向かわせた。東日本大震災後、小菅さんは宮城県警に協力し、震災犠牲者の身元確認作業で手助けしている。

「事故や災害の犠牲者の身元が1人残らず判明しますように」。亡き父が身元確認をした歌手の坂本九さんらの墓標に手を合わせた小菅さんは、「ここは毎年来てるよね」などと優哉君と美優奈さんい向かい、事故を語り継いだ。

2011.11.11 海堂 尊氏の書籍で、院長の小菅栄子が紹介されました

『救命―東日本大震災、医師たちの奮闘』
海堂 尊著

抜粋

震災から二カ月も経過してくると、遺体の腐乱も激しくなり、歯茎から歯が抜け落ちて正確なチャートが取れなくなってきました。

歯がまだ残っているときは歯の形だけでなく、歯石が付いているとか、歯の磨り減り具合で咬み合せが分かるとか、そんなことも情報になるのですが、歯が無い状態になったらデンタルチャートでは情報が不足になってしまいます。

  そういうときにはX線が役に立ちます。
たとえばX線で1本でも特徴的な箇所の写真を撮るとか、歯がなくてもX線で根の治療箇所が分かれば、生前の治療で冠をかぶせるために根の治療をやったことが判明するわけです。

 初めは遺体の数が多くて時間もなかったので、写真やX線撮影は必要ないと言っていましたが、時間が経ってからの検死にとってはX線撮影が大きな頼みになりました。

これを助けてくれたのが、群馬県検死警察医の小菅栄子先生でした。
小菅先生は、お父様が御巣鷹山の日航機墜落事故での検死に尽力されたことがきっかけで、ご本人も身元確認の仕事を志されたという方です。

 X線の専門家でもある小菅先生には、今回のような災害現場で、どのようなX線撮影装置を使用すればよいか、また、どのようなルートで機材を調達すればよいか、さらには、現場でのX線撮影の際の放射線防護についてどのように対策すればよいかなど、さまざまなことを指導していただきました。

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